暗記するなら○○しなさい!

高校や大学の受験勉強で使ったテクニックを資格試験に

丸暗記って必要?

宅建試験が終わって一息ついたので、大家業を続けるうえで持っていると役に立ちそうな資格をもう一つ取ろうと学習を始めました。資格試験の教科書に共通なのですが、科目や単元ごとに暗記の必要な項目が表にまとめられていて、「この表を丸ごと全部覚えてください」と言わんばかりに各所に掲載されています。このような表を簡単に丸暗記できる人に対しては、本当に敬意を表します。

私は小中高通じて、とにかく暗記の必要な科目が苦手で、歴史は年号が覚えられず、地理は地名が覚えられずと、社会はどの強化も全滅でした。幸いにも英単語はなぜか覚えることができたのですが、単純な暗記と言語の習得というのは脳の使う部分が違っていて助かったのかもしれません。2014年に宅建の教科書を初めて見た際、まず挫折したのは暗記を必要とされる項目があまりにも多かったからです。

ところが今回のように過去問を反復して解いていると、同じ内容に関する問題がパターンを変えて何度も出てくるので、単元によっては繰り返すうちに「必要な部分だけを」自然に覚えてしまいます。そして採点後疑問に思った箇所について、改めて教科書の該当部分を紐解き、表にまとめてある内容を再確認すれば十分で、わざわざ最初からその表を丸暗記する必要はありません。

教科書から宅建学習を始めようとすると、そうした表などを見て、暗記しなければ問題が解けないと感じてしまうのですが、逆に問題を解いているうちに覚えてしまう内容が多いので、表の丸暗記は後回しにして全く問題ありません。

  • 教科書を読んで、内容を丸暗記してから問題を解く
    => x
  • 問題を繰り返し解いて、自然に覚えてから、教科書で確認する
    => 〇

年齢と記憶力

歳を取ると記憶力が落ちて、新しい事が覚えにくくなると思われていますが、果たして本当にそうでしょうか。確かに昔のことはどんどん忘れていきますが、業務における顧客とのやり取りなど、お客さんに会った先から忘れて行ったのでは仕事になりませんので、50歳を過ぎたぐらいではまだ、記憶力が致命的に落ちているのではないと思います。

ただし、宅建のような資格試験を受けるという観点からは、若い人の方が圧倒的に有利だと考えています。それは、単に若いから記憶力があるという問題ではありません。

平成29年度年代別宅建合格率(RETIO資料より引用)

これは平成29年度の資料ですが、20代と30代の合格率にほとんど差は無く、40代と50代の合格率にもほとんど差がありません。また20代と50代を比較しても僅か3%なので、50代の多くが多忙な社会人であると考えれば誤差の範囲と思って構わないのではないでしょうか。

ではなぜ若い人の方が資格試験の勉強に有利なのでしょう?

私は20代、30代の人の中で、特に受験勉強や定期的な試験勉強を辞めてから時間の経っていない人が、特に資格試験の学習に有利だと考えています。普段から勉強をしている人は、個々の能力は別にして、それぞれの学習方法を確立しており、なおかつ学習することが習慣化していて、資格試験にもそれを生かすことができるからです。みなさんも学生時代に、単語帳を使って英単語を覚えたり、蛍光ペンをうまく使って教科書の内容を理解したという経験を必ず持っているはずです。宅建学習でも同じように、自分に合った方法を確立して、習慣化できれば効率よく学習できます。


受験勉強のテクニック

私の場合大学受験が終わってから既に30年以上が経過しており、当時どのような学習スタイルだったかほとんど覚えていません。したがって、自分が受験勉強で経験したことは、宅建学習にほとんど役立てることができませんでした。確かに自分の受験勉強は昔の話ですが、子供たちの受験勉強は比較的最近の事で、成績が上がるよう色々と工夫した事をふと思い出しました。算数だけですが、小学校1年生から見ていたので、6年間一緒に勉強していたようなものです。そこで、子供たちの成績を伸ばすためにやったのと同じことを、自分の宅建学習に生かすことができないかと考えたのです。

思い出してまず最初に試したのは、トイレ時間の活用です。自宅にいる間、1日に数回はトイレに行くので、子供たちの受験勉強期間中は暗記物をトイレの壁に貼っておきました。(このテクニックが功を奏したかどうかは何とも言えませんが、子供たちは志望校に合格したので、結果良ければ全て良しです)今回の宅建学習期間も、当時と同じように暗記が必要な箇所の表をエクセルで作成し、トイレの壁に貼っておいたのです。そして、毎回用を足す際に、貼ってある表を繰り返し読んだり、覚えた内容が合っているかの確認に使いました。(お分かりの通り、「○○しなさい」というのは「トイレに貼っておきなさい」です)おかげで、本試験でも2点は取れたと思います。

もちろん、これだけで学習効率や記憶力が飛躍的に上がることは無いのですが、少なくとも毎日こうした宅建の資料を目にすることで、学習しなければいけないという状況を脳に印象付け、学習を習慣づける事ができるという点については一定の効果があると考えています。

まとめ

  • 丸暗記学習からの脱却
  • 学習の習慣化
  • 受験勉強テクニックの応用

「トイレに資料貼り付け作戦」はダメ元で是非試していただきたいのですが、それ以外でも自分自身の経験を思い出せば、当時のテクニックで宅建学習にも生かせるものがきっとあるはずです。

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